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医療法人 幸佑会

~ぴんぴんころりを目指す医療と介護~

痙縮治療外来についてcontracture treatment

 当院では脳卒中の後遺症としてみられる運動障害のひとつである、痙縮症状(手足の筋肉のつっぱり)に対してボツリヌス治療を行っております。症状についてのご相談、治療を希望される方は、
一人で悩まずに先ずはご相談ください。
0185-24-5151(代表)
 手足の筋肉がこわばったり、つっぱったりする方は一人で悩まずに先ずはご相談して下さい。痙縮の治療には薬物療法、手術療法、装具療法があります。痙縮外来ではご自身の病態に応じ、的確な治療法を選択していきます。薬物療法のひとつであるボツリヌス療法は痙縮治療の第一選択肢です。然しながら病態に応じたボツリヌス治療を行うには豊富な経験と技術が必要となります。是非、当医院で筋肉のこわばり、つっぱりが改善するのを実感していただきたいと思います。
痙縮(けいしゅく)とは?
 脳卒中の後遺症としてみられる運動障害の一つに痙縮(けいしゅく)という症状があります。
痙縮とは、意思とは関係なく筋肉の緊張が高まり、手や足が勝手につつぱったり曲がってしまったりしてしまう状態のことです。痙縮では、手の指が握ったままで開きづらい(清潔にしにくい)、肘が曲がり伸びづらい(着替えなどしにくい)、足の先が足の裏側の方へ曲がってしまう(歩くと痛い、装具がつけにくい)などの症状がみられます。
その為ご本人やご家族の日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。また、痙縮そのものがリハビリテーションの障害となることもあるので、痙縮を治療することによりリハビリテーション(ストレッチ含む)がしやすくなります。

痙縮の治療について
 痙縮の治療には、内服薬、ボツリヌス療法、神経ブロック療法、外科的療法、バクロフェン髄注療法な勘嶋ります。
実際、痙縮の程度や範囲、患者さんの希望などを考慮し、リハビリテーションとこれらの治療法を組み合わせて痙縮の治療を行います。
ボツリヌス療法について
 ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射をする治療法です。世界80力国以上(2014年1月現在)で認められ広く使用されています。筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があるため、筋肉をやわらげたりすることができます。
ボツリヌス療法により期待される効果
 ボツリヌス療法によって、次のような効果が期待できます。
1. 手足の筋肉がやわらかくなり、曲げ伸ばしがしやすくなることで、日常生活動作の制限が軽減されます。
(手を洗いやすくなる、装具がつけやすくなる、くつが履きやすくなる、など)
2. リハビリテーション(ストレッチ含む)を行いやすくなります。
3. 関節が固まって動きにくくなったり、変形するのを防ぎます(拘縮予防)。
4. 痛みをやわらげる効果が期待できます。
5. 介助の負担を軽減することが期待できます。(着替えの補助、衛生ケアがしやすいなど)
ボツリヌス療法の進め方について
 まずは診察をし、治療方針と目標を設定します。ボツリヌス療法の効果は、注射後2-3日目から徐々にあらわれ、通常3-4ヶ月間持続します。その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。ただし、治療効果や持続期間には個人差があるので、医師と相談をしながら治療計画を立てていきます。